日本はこのまま超大国の暴走を手助けし続けるのか

非常に厳しい国際情勢から考えるに、頭がおかしい街宣右翼団体が言うような完全独立国家に日本がなることは、かなり無理があると思われる。武力を背景に他国への侵略、「敵の敵は味方」の理屈で紛争介入をしたり、やりたい放題のアメリカを手助けすることが、世界の平和に寄与するとは到底考えられない。

国連は全くと言っていいほど機能しておらず、国連憲章に基づいて国連軍が組織されたことなど一度もない。つまり、口では調子のいい事を言い、実際には何もしていないのである。このままでは、イスラム諸国への侵略はこれからも続くに違いない。罪のない民間人も殺され続けるだろう。石油と大企業のビジネスのためだけに。

それを指をくわえて黙認している日本人も日本人だ。少なくとも倫理的に、侵略戦争もありだと考えるなら、そうすればいい。だが、多くの日本人はそう考えていないのに、なぜかアメリカの暴走に異論を唱えようともしない。

アメリカとの関係は、日米地位協定に代表されるように対等な立場とは言いがたい。本当の友人ならば、まず対等に付き合うことから始めるべきではないか。そして、数ある先進国のひとつの国として、良好な関係を保っていけばいい話だ。

日米同盟にいつまで依存し続けるのか。それが問題だ。自民党の大勝は決して、両手離しで喜べるような代物ではない。やはり、徐々にアメリカとの依存関係を疎にしていかねばならない。その代わり、国際政治におけるパワーバランスを考えた、新たな共同体を考える必要がある。それが東南アジアとオセアニア、そしてイスラム諸国との連携だ。

中国や韓国との共同体は時間が解決するまで、少し時間を置いてみたらどうか。どうしても連携が難しい国と無理やり同盟を組む必要もあるまい。