米政府、05年度財政赤字を3330億ドルに減額修正

米政府は13日、財政赤字の改定見通しを発表した。2005会計年度(04年10月―05年9月)の赤字を3330億ドル(約37兆円)と予測し、2月の予算教書に盛り込んだ当初見通しを940億ドル減額修正した。米景気の拡大に伴って税収が大幅に増え、赤字が前年度に比べて19%縮小する。

米国の財政収支はブッシュ政権下の02年度に赤字に転落し、03年度から2年連続で過去最大の赤字を記録した。イラクアフガニスタンの駐留経費が財政を圧迫するため、米政府は05年度の赤字も過去最大の4270億ドルに膨らむと予測していた。

05年度の歳出は前年度比8%増の2兆4723億ドル、歳入は14%増の2兆1397億ドルの見通し。歳入が過去25年間で最も高い伸びを示し、赤字縮小の主因となる。国内総生産(GDP)に対する赤字の比率も当初見通しの3.5%から2.7%に下方修正した。

政府目標2.25%を大きく下回る模様。当初は、アフガン戦争、イラク戦争によって戦費がかさみ、赤字財政が継続するとの見方が大方であった。ブッシュ大統領の、富裕層への大減税が、功を奏し(?)消費を高め、雇用を増大させたと見ていい。日本を含め、国債を大量に諸外国に買わせているが、日本の財政赤字700兆円と比べても、一目瞭然の財政赤字の少なさである。