それでもやはり特攻という攻撃手段は・・・

smallworldjp2005-04-25

Q.たしかに特攻隊の物語は泣ける。特攻隊はテロリストではないといわれ続けてきたが、俺にはどうしても桜花の特攻の姿はテロリストにしか見えない。誰か明確に特攻隊はイラクでのテロリストとは別物だと説明できるか?

A.テロは対象が無差別。特攻の対象は軍のみで、一般大衆は巻き込まない。テロって戦争行為じゃなくて、社会治安に悪影響を及ぼす政治活動のことだべ。主権者である天皇陛下が宣戦布告して(大日本帝国憲法13条)、相手国軍人をいかなる方法で殺傷しても、国際法上何ら問題のない行為。むしろ、東京大空襲とかは国際法に違反する。

だが、国家自体がテロ国家になる場合は往々にしてある。少なくとも太平洋戦争での大日本帝国がテロ国家でなかったとは、必ずしも言い切れない。うまく表現できないが、任務を遂行し、生きて帰る可能性が1%でもある限り、それは作戦と認められてよいと思う。ただ、特攻に関してはその可能性が全否定されてしまっている。だから、美化してはならないし、むしろ間違っていたと教育されるべきが当然であるとの見解にも、同調するところがあるのである。

イラクでの自動車爆弾によるテロは、ブッシュ大統領の「戦闘終結宣言」後から、むしろ激化している。「戦闘終結宣言」とは一体なんだったのか。移動中の米軍を狙った攻撃もまた、新聞やニュースではテロと表現されている。軍を狙った攻撃が都合の悪いときは「テロ」になるのだ。特攻隊の論法で言えば、あれは紛れもなく戦争行為であるはずなのだが。