偽善ならぬ独善のイラク戦争

昨年12月、盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領がイラクに駐留する韓国軍ザイトゥーン部隊を訪問する前日、ザイトゥーン部隊兵士の銃器誤発事故で、現地イラク民兵隊員1人が死亡したことが、13日明らかになった。

13日、合同参謀本部(合参)によると昨年12月7日午後、ザイトゥーン部隊駐屯地内で、ホン上等兵(22)がK2小銃で悪戯をしていて、誤って実弾を誤射。銃弾は、一緒に警戒勤務に当っていた現地民兵隊員バカル(23)氏の腹部を貫通した。直ちに近隣の病院に搬送されたが、4日後に死亡したという。

偽善ならぬ独善のイラク戦争から2年が経過した。やはり誤射は後を絶たない。誤射というより暴発といった方がよいかもしれない。今回は民間人ではないが、今までも米軍による民間人誤射が相次いできた。フセインの独裁も、ブッシュの自由もほとんど影響のないところで生活していた市民も多く命を落とした。彼らに対しては同情することしかできない。その無力さに苛立つ気持ちもよく理解できる。ただ、終わってしまった事を嘆いても仕方がないので、発足したタラバニ政権を見守る他はない。