ライス国務長官訪日、米国産牛肉輸入再開迫る

ライス米国務長官は19日、都内の外務省飯倉公館で小泉首相町村外相らと個別に会談し、牛海綿状脳症(BSE)問題で日本政府が停止している米国産牛肉輸入の早期再開を迫った。ライス長官は、町村外相に対して「緊急性を持った問題だ。単に貿易だけでなく、日米関係に悪影響をもたらしつつある」と懸念を表明した。ただ、小泉首相町村外相とも輸入再開時期の明示は避け、折り合わなかった。

全頭検査が完了するまで輸入を再開しないと言い張る日本と、経常収支悪化を懸念して輸入再開を迫るアメリカ。アメリカ人は気にすることなく、ビーフボウルやステーキを食べまくっているが、日本人にはどうやらその勇気がないらしい。というわけではなくて、なぜ小泉首相イラク戦争でも全面的に協力し、自衛隊も送って「親米ポチ」ぶりを徹底してきた。それが、この問題になったらどうだろう。頑なに日本は輸入再開を拒み続けている。アメリカとしては、多少危険でも構わないから経常収支と双子の赤字を解消すために、狂牛丼を食べなさいとでも言ったところだろうか。アメリカならやりかねない。

吉野家の牛丼ファンがだいぶフラストレーションを貯めているようで、アメリカ人も平気な顔をして食べているんだから、大丈夫だろうと考える人もいるかもしれない。もし強行して輸入再開するときは「BSEの危険性あり」とでも表記して販売していただきたい。