ついに米政府が北の核実験阻止へ先制空爆立案

smallworldjp2005-05-07

米NBCテレビは6日、北朝鮮が準備していると伝えられる核実験を阻止するため、米軍が実験場など核施設への「先制空爆」を行う緊急作戦計画を既に立案していると報じた。

NBCによると、国防総省は昨年9月以来、グアムとインド洋のディエゴガルシアに駐留するレーダーに捕捉されにくいB2ステルス爆撃機と、F15戦闘機を「警戒態勢」に置き、核施設「除去」の緊急作戦計画が発動されれば、いつでも北朝鮮空爆を実施できる状態にしている。

しかし、韓国などは軍事作戦に強く反対している。米軍は、北朝鮮が核実験を行った場合には、北朝鮮有事に備えた「作戦計画5029」について、実験直後に北朝鮮攻撃を可能にする内容に更新することを求めているが、韓国側が激しく抵抗しているという。(共同)

奇しくも韓国政府は盧武鉉を始めとして、北に対しての「太陽政策」をとってきた。在韓米軍の編成で、2008年までに前線部隊を南下させる。その心は北攻略にあるに違いない。戦争状態では基地以外を狙ったら、ジュネーブ条約に違反する。北朝鮮から遠いところへの基地の移転で、なるべく在韓米軍や韓国国民の被害を少なくする狙いがあると見られている。

このまま強硬な態度を貫けば、国防総省だけでなく、安保理付託を見通しても、北朝鮮にとって有利なことは何一つない。

■B−2A スピリット ステルス爆撃機
レーダーに探知されないステルス性によって開戦緒戦におけるSEAD(敵防空網制圧)作戦で投入される低空侵攻爆撃機。1機2700億円もする世界一高価な機体の為、作戦は夜間に運用される。

ちなみにこのB2ステルス爆撃機、2003年のイラク戦争開戦時にも活躍している。レーダー波を反射しないステルス形状により、「見えない戦闘機」と呼ばれるB2ステルス爆撃機は、日没から未明にかけての夜間空爆に主として投入されてきた。今回の北朝鮮空爆でも、本領を発揮するに違いない。