自ら育て上げた反日感情 ならば胸を張るがいい

smallworldjp2005-04-21

おそらく、中国の反日デモを目の当たりにした朝日新聞の胸中には複雑な思いが去来したに違いない。日本大使館に石を投げる人民の主張は、朝日が口を酸っぱくして繰り返した「歴史認識」とすっかり重なっていたからだ。ならば、胸を張るがいい。中国共産党と力を合わせて種を蒔き、水をやった努力が今、「反日暴徒」の実を結んだのである。(週刊新潮今週号より)

中国の文化大革命での死者の合計は2000万人を超えた。その悲劇を朝日新聞はどう報道したか。「あれはすばらしい革命だ。」と礼賛記事を垂れ流し続けただけではないか。国民を哀悼する意思があったか?朝日が口酸っぱくして、書き殴ってきた南京大虐殺30万人の被害者に関する記事と、中国共産党の論調は奇妙なほどに重なる。ならば胸を張るがいい。あなた方の主張してきたとおりの反日デモが、今まさに行われているのだから。

<なぜ朝日は中国ばかりを、母のような愛情溢れる眼差しで見守っているのか?>
朝日新聞OBの評論家、稲垣武氏が解説する。「1964年、日中両国は″日中記者交換に関する覚書〝を締結して記者を派遣し合いました。この覚書には″中国を敵視しない〝″二つの中国を作る陰謀に加わらない〝″日中国交正常化を妨げない〝などの原則が盛り込まれていたんです。これでは中国に批判的なことは一切書けないわけで、中国のPR機関になってしまいます。しかし、その条件下で各社は記者を送り込んだのです。」そして14社、14名の特派員が北京に降り立った。片岡正巳氏が話しを引き取る。「当時、中国は文化大革命の真っ最中で、特派員であっても自由に取材できない状況にありました。その頃、特派員たちの最大の情報源となったのが、当局の意向に逆らった形で張られている壁新聞だったのです。それを読んで内容を打電するのですが、反中国的な報道を行ったということで、次々と特派員が逮捕され、国外追放になっていきました。残ったのは朝日新聞の記者ただ一人。そしてその記者だけは最後まで当局から何のお咎めも受けなかったのです。」

要するに、中国側に都合の悪いことを何一つ記事にしなかったお陰で、唯一の北京特派員という地位を独占し続けることができたわけだ。それは、当時、朝日新聞の広岡知男社長本人が、「我々は歴史の目撃者であればいい」と公言し、追放される危険性があるなら報道を控えるという、中国共産党の御用聞きのような方針を取っていたからに他ならない。

最近、中国の新聞やインターネット上では、朝日新聞を引用し、デモを正当化する記事までが時々、見つかるようになった。拓殖大学・海外事情研究所の佐藤昌盛所長の話。「中国にとって、朝日の存在はそれは大きなものでしょう。あれだけ巨大なマスコミが一生懸命、中国の立場を代弁してくれる。しかも、日本の教科書のことは批判しても、中国の教科書については一言も批判しない。おそらく中国政府は、これまで最大の援軍だった朝日が日和見し出したことに驚いていると思います(注:4/13日の社説で、珍しく中国政府に注文をつけている)。ですから、論調の変わった辺りの社説を慎重に分析しているでしょう。」では、朝日新聞社に見解を伺うと、「歴史認識の問題などは日本として真摯に受け止めるべきであり、反省すべき点があるということは一貫して主張しています。方向転換したということは全くありません。」(週刊新潮より)

何を血迷っているのか。今まで通り中国政府礼賛記事を書き続ければいいじゃないか。あなた方の思い通りの現実が到来して、さぞ嬉しいことだろう。両手離しで喜んでいるに違いない。一度吐いた唾を飲み込まないで最後まで「日本は反省しろ。」の論調を続けるがいい。言わずもがな、従軍慰安婦から始まり中国人日本刀で100人斬りや、南京大虐殺30万人の伝説を捏造したのはあなた方の新聞社だからだ。だいたい、銃で武装した兵士相手に日本刀で100人も斬れるはずがないのだ。5人も斬ったら、血糊で切れ味が格段に落ちるという。それでも、そういう事件は「あった」と言うんだから仕方がない。

「石に漱ぎ流れに枕す。」とはとてもお粗末過ぎて言えたものじゃない。中国政府に入れ知恵したのも御宅らだし、必死に煽ったのも御宅らだろうに。だからもっと素直に喜べばいい。胸を張って。クォリティペーパー朝日のバカさ加減をもっと世界中に晒せばいい。たじろぐ事はない。

ジャーナリストの水間政憲氏が解説する。「そもそも、日中間で政治問題化した歴史認識問題、つまり靖国参拝や教科書などを記事で大きく取り上げて、中国で火がつくように仕組んだのは朝日新聞でした。朝日が大きく報道し、中国政府がそれに反応して大騒ぎする。この構図の中で、中国は、国民に根強い反日感情を植え付けてきたのです。つまりここ3週間に起きたデモは、朝日が繰り返し、日本は誤った歴史認識を持っていると報じた結果、若者達に高じた反日感情がベースで、朝日のとった親中路線を進めた結果の出来事なのです。」朝日新聞が編み出したのが、中国共産党と″一心同体〝となった「御注進ジャーナリズム」と呼ばれる手法だった。OBの稲垣氏が説明する。「御注進ジャーナリズムとは、中国が反発すると予想できることを、朝日が大々的に報じて、中国政府に反発という反応をさせ、また、その反応を大々的に報じて増幅させる手法です。私は朝日は親中というよりも、中国に媚びている″媚中〝だと思っていますが、この媚中メディアの書くことは外交カードになるということを中国に知らせてしまった罪は大きかったのです。」(週刊新潮より)

本当にリベラルを貫く人は、少なくともバカの一つ覚えのように中国や朝鮮に肩入れする意見ばかり言うことはない。朝日をリベラルと言ってしまうのは、真のリベラリストに対して失礼であろう。ニューヨークタイムズのような革新派と呼ばれる左派メディアではなく、単なる「朝鮮労働党新聞」もしくは「中国共産党日報」なのだから。それから、妙に社説で正義を主張しなくていい。別に朝日なんかに期待などしていない。いまさら離れていった読者を、掻き集めようとしても無駄だ。国民の冷ややかな目を尻目に、もっともっと詭弁を並べ書くがいい。いよいよ朝日が四面楚歌の様相を呈してきた。